巻きダンボールを選ぶときに迷ったら?クラフト紙と段ボール原紙、片段の違いを解説

巻きダンボールとは?
巻きダンボール(巻き段ボールとも呼ばれます)は、片面段ボールをロール状に巻いた形態のことです。
養生や梱包資材として幅広く使われますが、その素材には大きく分けて クラフト紙 と 段ボール原紙 の2種類に分かれます。
「軽さと扱いやすさを取るか」「厚みと緩衝性を取るか」――どちらを選ぶかによって使い勝手が変わりますので、
是非最後までご覧ください。
クラフト巻ダン:軽くて包みやすい保護材
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特徴
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クラフト紙はバージンパルプ主体で、薄手でも破れにくい
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軽量で持ち運びやすく、折ったり切ったりの加工も容易
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保護材でありながら、包む用途に特化
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用途例
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引っ越しや物流での梱包
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小物の梱包・保護材
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大型製品をぐるぐる巻いての養生
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壁や床の養生シート
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👉 包む+軽快な取り回し を重視するならクラフト巻ダンが最適です。
段ボール原紙巻ダン:厚みと緩衝性で重量物を守る
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特徴
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段ボール原紙か古紙配合率が高く、エコでコスト効率に優れる
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ライナー(平らな面)は D4=120g、C5=160g など厚手が中心
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フルート(波状部分)は中芯原紙で、115g が一般的
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厚みがあり、折りにくいが緩衝力が高い
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包むよりも「守る」用途に強い
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用途例
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鉄鋼製品や重量物の緩衝材
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りんごなど青果物のパット
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パレットの敷紙
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製品同士の干渉を防ぐ資材
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工業製品の保護
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👉 緩衝+強度重視 なら段ボール原紙の巻ダンがおすすめです。
クラフト巻ダン vs 段ボール原紙巻ダン 比較表
項目 | クラフト巻ダン | 段ボール原紙巻ダン |
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原料 | バージンパルプ主体 | 古紙配合率が高い |
坪量 | 50g・80gなど薄手 | ライナー:120g(D4)、160g(C5)/フルート:115gが一般的 |
特徴 | 軽量・柔軟・包みやすい | 厚み・強度・緩衝性に優れる |
加工性 | 折りやすく切りやすい | 折りにくいがしっかりしている |
主な用途 | 小物・物流・養生 | 重量物・工業製品の保護、りんごのパット、パレットの敷紙 |
👉 軽さと柔軟性 → クラフト巻ダン
👉 厚みと強度 → 段ボール原紙巻ダン
他にも選べる原紙があります
クラフト紙・段ボール原紙が中心ですが、シナノ紙工では以下のような原紙も取り扱っています。
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純白クラフト:美粧性を重視する用途向け
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白Cライナー:表面が白色で高級感を出せる段ボール原紙
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グラシン紙:薄く透明感があり、特殊用途に活用可能
👉 詳しくは別記事「シナノ紙工で扱う原紙の種類一覧」でご紹介していきます。
まとめ
巻きダンボールを選ぶときのポイントはシンプルです。
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包みやすさ・軽さを求めるならクラフト巻ダン
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厚みと緩衝力を求めるなら段ボール原紙巻ダン
シナノ紙工では、豊富な原紙ラインナップを活かし、用途に応じた最適な巻きダンボールをご提案します。
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