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化粧箱とは?初心者にもわかりやすく解説!!

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化粧箱とは?初心者にもわかりやすく解説!!


化粧箱とは何か?

化粧箱とは、広い意味では『印刷等の装飾を施した箱』のことを指します。

昔から贈答品を箱に入れる際、箱に高級感等を求め、印刷や箔押しを施した箱、『化粧箱』を使用してきました。

現在では、オフセット印刷等を使用した紙器全般の表現として用いられる言葉となっています。中でも、青果物関係の贈答箱は、美粧段ボールを使用する箱を『化粧箱』と表現するケースが多くあります。

 

化粧箱のメリットは?

メリット①高級感や販促効果を生み出す

ダンボール箱と比較しますと、オフセット印刷や表面加工等で、多彩なバリエーション対応が可能です。同じ印刷、同じ紙でも、後で記述するプレス加工やPP加工、箔押し等の表面加工を加えることで、見た目にも華やかでより高級感のある化粧箱を作成することができます。

また、オフセット印刷は繊細な印刷対応が可能なため、ただの梱包箱としての機能だけでなく、製品の販促効果UPにも期待できます。

 

メリット②印刷の自由度が高い

オフセット印刷など、プロセス4色(CMYK)を中心に多色のインキを利用し、繊細な印刷を得意としています。写真やイラスト等の再現性も高く、見た目にも綺麗な箱の作成が可能になります。また、特色のインキが作成し易いこともあり、色の掛け合わせでブレたくない箇所(企業カラーやベタ部分など)に使用しています。

 

メリット③バリエーションがある表面加工

表面加工には、表面からの傷を防ぐ効果や、見た目を変える加工も多種用意されています。

グロスニス、マットニス(艶消しニス)、プレス加工(鏡面加工)、薄いフィルムを貼るPP、マットPP(艶消しPP)、ホログラム、箔押しなど。

同じ柄であっても、上記の加工を使い分けることで、箱の表面の耐性が変わってくるのと同時に、見た目を大きく変えることができます。印刷との組み合わせで、より内容物のイメージに合った化粧箱の作成が可能となります。

 

化粧箱のデメリットとは?

デメリット①大きなサイズの箱作成が難しい

A式のダンボール箱であれば、ロール紙からダンボールシートを作成するため、大きな箱サイズに合わせて対応できます。

しかし、化粧箱は板紙をベースに作成されることの多い箱です。例えば、化粧箱でよく使用されるコートボール(裏がネズミ色の板紙)はL判と呼ばれる800×1100サイズが一般規格品で最大サイズとなります。(※紙によっては特別抄造品や、A倍判と呼ばれる、より大きなサイズが存在する場合があります。)

化粧箱は紙の規格サイズを考慮して、箱の形状を変更したり、サイズを調整したり、別々の紙からパーツを取り出して貼り合わせる。等の対応をしています。紙サイズ以上になる大型家電の箱などは化粧箱での作成が物理的に難しい場合があります。

 

デメリット②コストが上がりやすい

化粧箱は多彩な表現が可能になる分、加工賃や加工工程数、加工予備が増え、コストが上がる可能性があります。

例えばEF(Eフルート。約1.5mmの段高)でワンタッチ箱を作成する場合。両面シートを使用したフレキソ印刷の段ボール製と、オフセット印刷の化粧箱(美粧段ボール)で作成する2パターンを例にご説明します。

ダンボール製箱の場合

両面シート貼合⇒フレキソ印刷⇒形状打抜き⇒製函

化粧箱

オフセット印刷+表面加工、片面段ボール貼号⇒合紙(印刷物と片段を貼り合わせる)⇒形状打抜き⇒製函

となり、工程数的にも増えてしまうことがお分かりいただけるかと思います。

内容物を入れる箱が、内容物を守るだけでいい輸送目的なのか。美粧性を求め、販促効果を強く出すのか。箱の使用目的と予算に合わせて、選択していただく事もいいかと思います。

 

化粧箱の種類

化粧箱を前述のとおり、『印刷等で化粧を施した箱』の中で種類を上げると

・板紙(単紙)の箱

お菓子や加工食品などの食料品や日用品など、一番目にする機会の多い厚い紙で作成された箱を指します。オフセットやグラビア印刷で作成されることが多い箱です。安価で、畳むと嵩張らず、お菓子やレトルト食品の個装箱などの軽量物の梱包に向いています。板紙の為、破れや変形しやすくなるデメリットがあります。

・美粧段ボール

シナノ紙工が一番得意とする種類の箱です。①の板紙の箱と同じ印刷を行った後、片面段ボールを合紙し、美粧性とダンボールの強度を併せ持った箱として利用されています。ダンボールですので、形状は多種ご対応可能ですが、板紙で作成されたお菓子の箱のような、変則的な形状は苦手です。

・貼箱

生地と呼ばれる厚紙に、薄い印刷紙やファンシーペーパー、和紙などを貼った箱です。和菓子の箱や、某リンゴマークのスマートフォンを入れる箱などで利用されています。角が綺麗に立つ美しさや、和紙など特殊な材料が利用できるのですが、箱を畳んで保管ができない形状が多く、保管に面積がいることと、輸送費が膨らむデメリットがあります。

 

化粧箱がよく利用されるもの

・青果物

化粧箱をご利用いただく代表例です。ぶどう、桃、梨、柿、さくらんぼ、その他様々な青果物でご利用いただいています。贈答用のC式(身蓋式)やお土産用の手提げ型等でのお引き合いを多くいただく業界です。

・お菓子、缶詰、レトルト食品等のギフト箱

お中元やお歳暮、その他ギフト関係でも化粧箱は多く利用されます。特に内容物が重くなりやすく、傷や欠損が怖い缶詰や瓶で化粧箱が活躍しています。

・ビールやワイン、ジュース等の飲料

前述の通り、缶や割れ物が多いギフト関係はもちろんですが、百貨店等で購入した際に入れてもらえる箱も化粧箱です。

 

まとめ

内容物や予算、箱にどこまでの製品価値を求めるかで、材質の選定が変わってきます。どんな材料にすればいいかわからない。中身は決まっているがどのような形状がいいか相談したい。

箱をご検討の際は、シナノ紙工にご相談ください!!


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