段ボール什器とは?基礎知識から依頼のポイントまで徹底解説!
・段ボール什器とは?
什器は陳列する製品や使用シーンに合わせて、アクリル、木材、金属、板紙、段ボール等々。様々な材料で制作され、市場に展開されています。
弊社では自社製造設備を活かした紙製の什器を得意とし、製作のお手伝いをさせていただいております。
今回は紙製の中でも、主に什器本体部分に段ボールを使用したダンボール什器、『什器×段ボール』をテーマに、この材質で制作するメリットやご依頼いただく際のポイントなどを解説していきます。
・段ボール什器のメリット
- 耐久性
板紙のみで制作された什器と比較して、加重や衝撃に強く、強度が向上。陳列可能な重量や、ご希望の陳列量に対応しやすくなることが期待できます。
また、什器本体の変形が起こり辛く、中長期使用する場合にも力を発揮します。
- 加工の幅が広い
段ボールは紙素材のため、折る、曲げる、切る。などの加工が容易にできることが特徴の一つです。
また、段ボールは『美粧段ボール』と『両面シート』材質の大きく2種類に分けられます。ご要望に合わせた選択が什器をより引き立たせます。
1:美粧段ボール
板紙にオフセット印刷で再現性の高い印刷を行い、片面段ボールと合紙することで段ボール材質を作る方法。
印刷のオリジナリティだけでなく、平版で展開されている紙から多種多様な選択が可能です。
見た目に影響する印刷後の表面加工の種類も豊富で、プレスコートやPP、箔押しやUVシルク厚盛などで多種多様な組み合わせが魅力です。
繊細な印刷をご希望されるお客様、特色に拘られるお客様にお勧めの材料です。
2:両面シート
段ボールの三層構造を貼号機で一気に作り上げる方法。機械仕様上、巻き取り(ロール状態)で市場に展開された紙の選択肢に限られます。
印刷はフレキソ印刷か箔押し程度と加工の幅は限られます。
美粧段ボールに比べてコストが下がることも多く、細かい印刷を入れる予定でなく、用意された紙の選択肢から、ご希望に近いものがあればおすすめの材質です。
- 輸送や撤去
紙製什器の特徴に、重量がアクリルなど他材質と比較して軽量になるメリットが挙げられます。
また、折り畳んで(ノックダウン形状)輸送することで、輸送コストの削減メリットも魅力です。
環境配慮製品が注目される昨今ですが、紙製什器は撤去の際も、古紙としてリサイクル回収が可能です。(PP加工品を除く)
・段ボール什器が活用されている例
- お菓子、軽量の食品関係など 吊り下げタイプ
弊社でお手伝いさせていただく事の多いジャンルです。紐とS管と呼ばれるS字フックを使用し、棚横などに吊り下げて使用します。
製品パッケージの穴に通すフックを取り付ける形状や、ポケットを作成して製品を入れて使用するタイプなどがあります。
ぶら下げる形状は紐との相性や揺れも想定されるため、比較的軽量物での使用をおすすめいたします。
棚の横から吊り下げるなど、省スペースでの展開ができることがメリットの什器です。
- 化粧品、雑貨関係など 卓上タイプ
セレクトショップなどの棚を低く広く展開している場所で、化粧品メーカーさん後との陳列兼販促什器が利用されているのを見たことがある方も多いと思います。
販促ももちろんですが、什器そのものが陳列機能を持っているため、利用価値の高い什器です。
また、サイズを小さくし、レジ横のスペースに利用される際に使用される形状でもあります。
- 飲料系、重量のある食品・生活用品など フロアタイプ
陳列する製品の重量が重い場合、什器も頑丈なものが必要になってきます。
土台から段ボール部材を使用することで、飲料系などの重量物でも什器の展開が可能です。
卓上タイプと違い、独立した什器となるため、設置場所を選ばずに配置できるメリットもあります。
什器・ディスプレイ形状のご紹介はこちらから
https://www.shinanopkg.co.jp/products/furniture.html
・段ボール什器の製作を依頼する際のポイントと流れ
①陳列する製品の仕様を伝える
弊社ではお客様からのオーダーですべての什器を作成しています。
什器を展開したい製品がどのような仕様なのかは大切な情報です。具体的に製品の縦、横、高さ、1つあたりの重量をお伝えください。
②展開のシーンかご希望の形状、製品陳列イメージを伝える
次に展開を想定する場所などを参考に、ご希望の什器形状と希望陳列イメージをお伝えください。
また、印刷の有無や、どの面にどういった印刷を入れたいか、見た目の表面加工のイメージもありましたらお伝えください。
段ボール什器は板紙のみの什器と比較するとコストが上がる傾向にあります。
弊社ではお客様の使用希望をお聞きし、板紙製什器で十分だと判断した場合は変更もご提案いたします。
③白ダミーサンプルで現物の確認とテスト
仕様が決まりましたら、弊社でご用意しているサンプル用の段ボールで試作品をご用意いたします。
実際の陳列は問題ないか、耐久力は十分か、荷重テストも行うことをおすすめします。
問題なかった場合は形状データをお渡ししますので、印刷デザインを当て込んでいただき、ご返送ください。
現状のデザインより校正を行い(画面上と実際の印刷では出かた方が異なるため、印刷実機ではなく、校正機で刷ってみること)、問題なければ本番に進む流れとなります。
ご依頼はこちらから!!