片面段ボールとは?物流・梱包に役立つメリットと活用事例

環境配慮の為の樹脂プラ廃プラ、物流コストの見直しや、
製品梱包の効率化を検討するときに耳にすることが増えたのが「片面段ボール」という言葉です。
しかし、一般の方や一部の購買担当者にとっては馴染みが薄く、「どんな資材なのかよく分からない」という声も少なくありません。
この記事では、片面段ボールの基本からメリット・デメリット、具体的な用途事例、さらにシナノ紙工が提供する独自の強みまで、わかりやすく解説します。
片面段ボールとは何か?基本の仕組みと特徴
片面段ボールとは、片側にライナー紙(平らな紙)を貼り合わせ、もう片側が波状(フルート)になっている段ボール資材 のことです。
一般的な段ボール箱は「両面」にライナーがあり、フルートを挟み込んだ構造ですが、片面段ボールは「片側だけ」に紙を貼ることで軽量かつ柔軟性のある資材に仕上がっています。
特に、ロール状に巻かれたものは「巻き段ボール」、一枚物の状態は「片段シート」や「片段パット」と呼ばれ、用途に応じて使い分けられています。
片面段ボールの構造と種類
片面段ボールには、波の高さ(フルートの種類)によっていくつかの規格があります。
こちらは弊社で生産できる片面段ボールの種類です。
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A段(約4.5〜5mm):厚みがあり、クッション性が高い
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B段(約2.5〜3mm):強度と厚みのバランスが良い
- 五号段(約2~2.5mm):一般流通が一番多い。クラフト紙50g等の薄紙が得意
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E段(約1.5mm):薄手で、細かい商品の緩衝や意匠を活かしてパッケージとしても活用
厚みによって用途が異なるため、物流業や製造業では「商品サイズや輸送条件に合わせた段種の選択」が重要になります。
巻き段ボールと片面シートの違い
片面段ボールは大きく2つの形態で流通しています。
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巻き段ボール(ロール形状)
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片面段ボールをロール状に巻いたもの
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必要な長さだけ切り出して使えるため、家具や家電、重量物の梱包に便利
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省スペースで保管可能
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片段シート(一枚物)
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貼合機から直接生産されるシート状の片面段ボール
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パレットの下敷きや製品の緩衝材として利用されることが多い
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このように、形態によって使い方が変わるのも片面段ボールの特徴です。
片面段ボールを選ぶメリット
梱包コストの削減につながる
片面段ボールは、必要な分だけ切り取って使えるため 資材の無駄を減らせます。
特に巻き段ボールは、家具や家電などの大きさが異なる製品をまとめて扱う物流倉庫や引っ越し業界に最適です。
また、軽量でありながら緩衝性があるため、従来より厚い資材や過剰な梱包を見直すことができ、輸送コスト削減にも直結します。
多用途で柔軟に使える
片面段ボールは「緩衝材」としてだけでなく、「製品の仕切り」「商品保護用の外巻き」「パレット上の敷紙、台紙」など多彩な用途に利用できます。
また、必要に応じて輪切りにする、小さく裁断(パット化)する、紙の貼り合わせを変えて強度を調整することも可能です。
この柔軟さが、多品種少量を扱う製造業やEC物流にとって大きな魅力となっています。
エコ素材でリサイクル可能
片面段ボールは、古紙を原料とした段ボール原紙やクラフト紙を使用することが多く、リサイクル性が高い資材です。
特に環境対応を重視する企業にとって、プラスチック製の緩衝材を減らし、紙資材に切り替えることは SDGsの観点からも有効 です。
シナノ紙工では古紙配合率の高い段ボール原紙を使用しており、リサイクルにも貢献できる体制を整えています。
片面段ボールのデメリットと注意点
強度は両面段ボールに劣る
片面段ボールは軽量で柔らかい分、両面段ボールと比べて強度や耐圧性は低めです。
そのため、単独で重量物を梱包するには不向きで、外装箱やパレットと組み合わせて使うのが一般的です。
水や湿気に弱い
紙資材であるため、湿気や水分には弱い性質があります。
特に飲料や冷蔵品など結露が発生する可能性のある商品では、防湿対策を併用することが必要です。
小ロット利用は割高になることも
片面段ボールは巻きロールで在庫化されることが多いため、小さいサイズ(パット)に加工すると割高になるケースがあります。
大量に使用する物流会社や製造メーカーにとってはコストメリットが出やすい資材ですが、小ロットでは「便利さと引き換えにコスト増」となる場合もある点に注意が必要です。
片面段ボールの主な用途と活用シーン
物流・引越し業界での利用
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家電(冷蔵庫、洗濯機など)の保護材
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家具の角あてや巻きつけ保護
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引越し時の床や壁の養生シート
製造業での利用
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工業部品や精密機器の緩衝材
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製造ラインでの一時保護
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製品輸送時の仕切り材
食品・日用品業界での利用
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瓶や缶の輸送時の仕切り
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ギフトセットの内装材
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雑貨・書籍の保護材
シナノ紙工の片面段ボールが選ばれる理由
豊富な原紙ラインナップと受注生産対応
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クラフト紙、段ボール原紙など紙の取り扱い種類が豊富
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300m単位の受注生産に対応可能
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古紙配合率が高く、エコ対応資材として活用可能
多拠点生産による柔軟な供給体制
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長野工場:A段・B段・E段の生産が可能
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横浜工場:B段・五号段・E段を生産可能
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大量ロットにも対応できる安定供給力
オリジナル製品「ダンラップ」
シナノ紙工独自の粘着片段ボール「ダンラップ」は、特殊な糊をフルート(波側)に塗布した、
接着剤を使わずに貼り合わせ梱包が可能な画期的な製品です。
棚や家具の持ち手保護、細長い商品の簡易梱包に好評で、テープレス梱包による作業効率化を実現します。
配送エリアの強み
横浜市保土ヶ谷区を拠点に、
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神奈川・東京・埼玉・千葉へ安定供給
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大ロットであれば群馬・茨城・栃木・山梨まで対応可能
地域に根差した配送力により、スピーディーでコスト効率の高い納品を実現しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 片面段ボールと両面段ボールの違いは何ですか?
A. 片面段ボールは片側だけに紙を貼り合わせた資材で、ロール形状が可能。柔軟で軽量が特徴です。
両面段ボールは両側に紙を貼り合わせた資材で、強度が高く、箱や仕切り等に加工しやすいのが特徴です。
Q2. 巻き段ボールと片面シートはどう使い分ければよいですか?
A. 巻き段は家具や家電など大物の保護や特定の梱包物が決まっていない際の資材として便利です。
片面シートはシート形状になっているため、決まった製品や敷紙、内装材に適しています。
Q3. 小ロットの注文は可能ですか?
A. 可能ですが、最低ロットからの御提案になります。パットなどの加工は大量または割高になる場合があります。
Q4. 環境に配慮した製品を探しています。対応可能ですか?
A. はい。古紙配合率の高い段ボール原紙を使用しており、リサイクル回収にも対応しています。
Q5. 配送可能エリアはどこまでですか?
A. 神奈川・東京・埼玉・千葉を中心に、関東広域(群馬・茨城・栃木・山梨)まで対応可能です。
Q6. オリジナル製品「ダンラップ」はどんなシーンで使われますか?
A. 家具や棚の持ち手保護、細長い製品の梱包などに最適です。テープレスで作業効率を上げたい現場で活躍しています。
まとめ:片面段ボールの活用ポイント
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片面段ボールは、片側に紙+片側が波状の軽量で柔軟な梱包資材。
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巻き段ボールは家具・家電の保護に便利、シート状は仕切りや緩衝材に最適。
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大ロット利用ならコスト削減効果が高く、リサイクル性も優れる。
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水や湿気には弱いため、防湿対策と組み合わせて使うのが安心。
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シナノ紙工なら、豊富な段種・受注生産・独自製品ダンラップで幅広いニーズに対応可能。
片面段ボールは、物流・製造・食品・日用品など多様な業界で「エコでコスト効率の高い資材」として選ばれています。
お問い合わせはこちら
梱包資材のコスト削減やエコ対応でお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
シナノ紙工では、大ロット即納・受注生産対応・独自製品「ダンラップ」を強みに、お客様に最適な片面段ボールをご提案いたします。
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